えーと。
本日の午前、退院いたしました。 入院したのが先月最後の木曜日。主治医が院外で不在、担当看護師がKさんに決定したのが約ひと月前。 そして今日は今月最後の木曜日。主治医が院外で不在、担当看護師はKさんで締め括りとなったのでした。 Kさんは同い年の看護師さんでサバサバした今時の子で、たくさん笑い話をしたな~と思い出します。 しかし!主治医であるK先生!! 入院時も退院時も不在の日に充てる(充たってしまった?)ってどうですか!? 『これからお世話になります!』 『今までお世話になりました!』 どちらも言えなかったじゃないですか。。。 そりゃ2週間後に外来がありますけど、そこで言うのとは違うんですよ?患者的には。 実質、最後になったのは昨日の夜のアレですか。 あー・・・・しくった。 さてさて、時は二日前に戻りまして。
24日の火曜日、遂に苦痛のギプス生活卒業となったわけであります。 例の如く、朝の検温前に呼ばれました。 あ~やぁっと本当の意味で開放されるんだな~。 「コレ取ったらコルセットやからな」 「はーい」 「退院どないしよか?明日・・・明後日にしよか」 ん?様子見がどうのって言ってたのは良いのか? 「もうコルセットで様子見しなくて良いんですか?」 「ここでも家でも、動いてもブラブラするぐらいやろうし、それやったら同じやしな。仕事復帰ってなったらまだ無理やけどな」 「はぁ・・・やっぱり」 「ここ居って、僕の顔、毎日見ててもしゃーないからなぁ」 「っ・・・・ははは・・・」 ナニその発言!!ってアナタ明後日からいないんでしょ!? 「見てたの?」 「はははははは」 そのツッコミ痛いわ、Mさん!とりあえず、笑うしかできないっす!! 「ほな明後日にしとこか」 「・・・はい」 「コルセット締めれるか?」 「はい。それはもう・・・初めに仮留めして・・・」 「腸骨に被さるようにな。じゃ、後よろしく」 「ありがとうございました」 「・・・ありがとうございました」 ・・・・びみょー ま、今ので退院決定は決定だったのでしょう。 この後、他の看護師さんからは「明日(25日)じゃないの?」って何度か聞かれる破目になったわけですが。 先生からの伝達はどのようになってるんでしょーね? この日は先週ギプスを巻きなおした日と同じ火曜日ということで、男性の入浴日だったわけですが、私も、翌日opeの女性患者さんに交じって入浴させてもらえることになったのでした♪ こーゆーことにはしっかり気がまわるんだよな~・・・・なーんて。いえいえ、ありがたいことっすわ☆(笑) やっぱりマジマジ見ちゃいますね~傷。 なんとなくポッコリ周囲が腫れてるのは相変わらずだし、まだちょっと百足みたいです。10cm程の一の線が真ん中にスーッとあって。 しかしですねぇ・・・ギプスが取れて喜ばしいのに、コルセットになったら、やっぱりある程度の上半身の重心が腰にかかるためか、鈍い感覚とピリピリっとした痛みが出てきてしまって・・・・ 調節して飲まずにいたロキソとセルベックスを再開することになってしまったのです。 心なしかちょっと動いてもスグ疲れるし、お尻に一時的な痺れがあったりするし。 ついでに言うと、朝から頭がボヤ~っとするなと思ってたら、微熱だったりネ。。。 私の体はつくづく正直です。退院がそんなに嫌なんでしょーか? ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 25日水曜日。最後の入院生活となりました。 特に変わったこともなく過ぎていくわけですが、とりあえず朝の回診の時に先生に臀部の痺れの話をしてみたんですが、「あーそぅか」で済まされたような記憶が・・・・(汗) そうだった。外来前はいつもに増して素っ気無くなるんだった。 私も私で「どうや?」って聞かれたら「大丈夫」って言う癖があるからなぁ。 「昨日コルセットになってから歩いてたらね、足は何とも無かったんですけど、お尻が痺れてきて・・・あ、でも今は大丈夫なんですけどー」 ・・・そりゃ「あーそぅか」って言うな。うん、言うわ。 でもですね、調子を聞かれた時って、どう伝えて良いのかわからないわけですよ。 術後もそうだったんですけど、術後すぐの時の『大丈夫』は、言うならば『なんとか生きてます』みたいなニュアンスですよ! 痛みがマシになってきた頃の『大丈夫』は『痛いですけど我慢できなくもないです』で、そんなに痛くないけど無くなったわけじゃない頃のは『たまに痛いことはありますけどね』って感じで・・・ 痛いのって当たり前だから言っても仕方ないだろうな~って変に躊躇してしまってましたね。 単なる痛がりだって思われるのも嫌だったんで。 もう我慢ですね。悶え苦しむ程の痛みじゃないんだし。 さぁ、今日で最後です。 この日の為に用意しておいたメッセージカードと便箋を取り出して、こっそりと内職が始まりました。 月曜日から隣のベッドに入院してきた益山さんが不審がるぐらいに没頭してカリカリ・・・ たくさんの先生、看護師さん、助手さん、薬剤師さんにお世話になりましたけれど、さすがに全員に宛てては無理なので、特に仲良くしてもらった人に向けて、ささやかなお礼の手紙を書くことにしたのです。 掌に納まるサイズの紙に感謝の言葉を詰め込むのは、考えていたより難しかったです。 もっと言葉を知ってたら良いのにって、自分の教養の無さを嘆きましたよ。(大げさかもですけど) 夜になって、ひっそりとしてくると無性に寂しくなってきて、友達に電話をしてしまいました。 友達って言うのは、前に書いた、可愛い先輩です(笑) 最後の徘徊だ~と、電話しながら院内をうろついてました。(携帯禁止のエリアばっかなのに) 外は小雨が降ったり止んだり。ちょっと肌寒いけれど、落ち着くために南口から脱出。管理らしきオジサマに、患者でしょ?って顔されたけど、無視です。 案の定、寒い!!でも、微熱の体には心地良かったです。 私は入院中の思い出を語り、相手は現在の近況報告を語り・・・と、結構な時間話してました。 目の前の道路を挟んだ左向かいは南館。右向かいも関連の建物だとは思うのですが何だか知りません。頻繁に出入りがないところを見ると、病棟があるわけでは無いのでしょう。 そこから出てきた一人の影が見覚えのある歩き方で向かってきます。 外灯が少ないのでハッキリとは見えませんが、白衣着てるしハッキリとわかりました。 「・・・・あ」 “ん、なに?” 「先生や・・・」 “ホンマに?あたし電話切ろか?” 「はぁ?なんで!?」 Tさんってば、いきなり気を遣いだすから焦りました。 “切るわ!” 「え!?アカンて!」 ぼちぼち歩いてきてた先生も気づいたらしく、一瞬驚いた顔をしたあと、目を逸らされました。気まずいっ!! “切るで!?” 「嫌や嫌や嫌やっ」 ここで切られたらもっと気まずい!!と必死で訴えました。 同時に、目の前を過ぎていく先生を無視するわけにもいかず、そのまま会釈。なんだこの状態・・・・ まさかこれが最後の挨拶になるとは。。。。 失礼なことをしたなぁ~と後悔してます。 結局、Tさんとの電話は21時ぐらいまで続いたのでした。 ★ ★ ★ ★ ★ 26日木曜日。とうとう退院の日。 最後の食事で嫌いなものが出るとか・・・・憎いわ!レーズンめ!!! 今週は珍しくA先生の回診が連日あって、この日はちょうど朝食時、スープを啜ってたらいらっしゃいました。 「ギプス取ってんな?」 「はい」 「ふんふん(コルセットをグイグイ触りながら)。で、痛みはどう?」 「いや~腰ですねぇ・・・」 「それは傷?」 「う~ん・・・正直わからないんですよね。傷がピリピリしてて、中がズーンと重い感じなんです」 「うん・・・」 「でも、これはもう・・・仕方ないと思うのでぇ・・・」 「いやいや、仕方ないことないよ」 「え!?そうなんですか??」 しかし、A先生がその後に続けておっしゃることはありませんでした。 ということは、やっぱりお薬で痛みを調節しつつ、時間に任せるしかないということなのでは・・・? 「おはよ~」 「あ!」 ここでタイミングよく、仲良しなお掃除のオバちゃんが部屋の前を通ったので、いそいそと廊下へ出ました。 このオバちゃん、本当に色々お世話になったんです!昨日も退院祝いにって、にぎりのお寿司をくれたんですよ。オバちゃんと話すのは、私の毎日の楽しみだったんです。 今日で最後やね~☆とか喋っていたら、部屋からA先生が出てきて、隣の部屋に移る手前で振り向かれました。 「退院の話聞いた?」 「あっ!?」 やばっっ!すっかり忘れてた!!! A先生にこそ言わなきゃならないのに!!!! 「今日なんです!!お世話になりました!!!」 「いえいえ、おめでとう」 やーさーしーいなぁぁ・・・(涙) 聞かれてから伝えるなんて、失礼なことしちゃったよ。しかも廊下のど真ん中で。 やっぱり退院だってこと、あんまり実感してないのかも・・・・ 退院時間はだいたい10時。 荷物を整理して、色んな人と話してたらあっという間でした。 しかし!着替えを持参してくれる母が来ないと帰れない私!! 清算も終わらせたというのに、結構な時間、ベッドの上で寝衣のままでした。 母が到着したら慌てて着替えて、挨拶をしてまわりました。 私なんかより、もっと大変な病気と闘ってる人なんていっぱい居るんです。 時間をかけて治すしかない人、時間をかけても治らない人・・・抱えてるものの重さは全然違うのに、そんなこと関係ないって感じで楽しく接してくれて、私の退院を聞いて、『おめでとう』と笑ってくれる、何回りも年上のオトモダチが、いつの間にかたくさんいたのでした。 そして、いつも明るくお世話をしてくれた看護師さんたちは、過酷な労働条件なのに、走り回ってて、本当に尊敬してます。 同時に、そのやりがいのある仕事ができることを羨ましくも思いました。 忙しいのに手を止めて、エレベーターホールまで見送ってくれて・・・・本当に本当に感謝です!!! 次回の来院は二週間後になりました。 絶対、病棟に遊びに行ってしまうと思います。もう来たのー?とか言われるかもしれないけれど。 今だからこそ思うのでしょうが、この4ヶ月の経験はとーっても意味があるものでした。 病気になったことは嫌でしかないですが、それだからこそ存在する人との繋がりもあるというわけで。 色んな人に『ありがとう』の気持ちを持つことは心地が良いものですね。 また医療の血が騒いできたかも・・・・ PR
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