ひと月ぶりの整形外科受診です。 結局、私の番号が表示されたのは11時前のこと。
診察室前まで移動したところで、ちょうど次の患者さんを入れようと出てきたK先生と会いました。 あまりにも暇だったので、一人の患者さんを何分ぐらいで捌いているのかな~と思って、時間を計っていたらば、K先生の場合が約7分といった具合でした。 俗に言う“3時間待ちの3分診療”とまでは行かないので普通・・・・なのかな? それこそ患者さんそれぞれの様態によることなんでしょうし。私も中に2分も居なかったことがあるし・・・ 金曜日は2診の日。 看護師さんに呼ばれて入った診察室内はやっぱり無人でした・・・っていうか寒っっっ 冷房利きすぎですわ!! (失礼ですが)大柄な看護師さん、ラボコート着用の先生には丁度良いのかも知れませんが、短いキュロットに生足サンダルだった私には厳しかったです。 足を擦り合わせて小さくなってたところに先生がやってきました。 「お待たせしました、こんにちわー」 「ちわー」 「えーと、そしたらCTやねんけどなー・・・・うん、骨はちゃんと付いてるわ」 「はいー」 「んじゃちょっと、こっち寝てくれる?」 やっぱりあるのか触診・・・毎度毎度、コレはせんとイカンのでしょーか? と思いつつも口に出すわけも無し。いそいそとベッドに横たわりました。 ってココにクーラー直撃っっ!?足が寒すぎーーー!!! 「えーっと、痺れはその後どうや?」 「痺れは・・・相変わらずですね」 「そうかー。たぶんなぁ、この痺れに関してはヘルニアから来てる分やとは思うねんけどなー」 「はぁ」 「これ(CT)ではわからんねんけどな、前に撮ったMRIではヘルニアが映ってたからなー」 「そうですね」 って言いつつも、私を放置したままCTフィルムを見てらっしゃいます。 先生・・・ココ、非常に寒いんですが・・・・ 「痺れ出てるのはどっちやったっけ?」 「右です」 「右の・・・ここらへん?」(脹脛側面) 「いえ、腿の裏ですね」 「裏かー、それじゃあ親指上に上げてみてー」 いつもどおりの触診ですな。 これも相変わらず無痛なことです。 裏返って臀部、大腿、下腿と押さえられても特に痛みは・・・って冷たっっ!! 先生、手が冷たすぎっっっ!!この冷え切った私の足より冷たいとは・・・(@_@;) 「押しても痛みは無いねんな?」 「はい、特には」 打診器(打腱器?)で神経の反応を見たんですが、左はコンッと叩くとピョコッと跳ねるんですが、右が鈍いんですよ・・・・やっぱり右は何回も叩いてたし。 これって脚気を調べる検査ですが、ヘルニアの場合も影響が出るって聞いたことありますよ・・・ 「ヘルニアがなー・・・できものがあったところのちょっと下のところにあったからなぁ。骨は大丈夫。ちゃんと付いてるわ。若いからな~」 前のMRIを持ってきてもらってCTの上の段に挟み込んでいきます。 シャウカステンいっぱいにフィルムが貼られました。 「ヘルニアは手術する前からあるのはわかってたんやけどな、これは筋肉が付いてきたらまたへっこんだりもするから」 「はい・・・・え!手術前からですか??」 それは初耳!一言も言ってくれなかったじゃないですか~ 「今すぐ手術して、どうとかいうものでも無いし、できもの取って、ヘルニアも取って・・・って一編に出来へんからな。大変やし・・・それは勘弁してってなったから」 「はぁ・・・それは、勘弁して欲しいです」 同一手術野で二つの手術とか何時間掛かってたか・・・ 「それじゃあ取りましょうって何回も開いたりするもんでもないし」 「それはっ・・・・はい」 まぁた手術なんてとんでもない!! 「そうなるとコルセットの外す時期をいつにするかって話になってくるねんけど・・・・・もう取っても良いかな~筋肉つけなアカンし。ほんで、とりあえずまた半年後ぐらいにMRI撮るぐらいやなぁ」 遂にっっ!!遂にコルセット取っても良いって聞こえましたよ!! 「一日中着けてるのもそろそろしんどい時期やしな?暑いやろうし・・・・」 「はい」 「そろそろ外して行かんと癖になるからな」 「癖ですか?」 「筋力が付かへんねん。コルセットが締めるのに頼ってしまうから」 「はぁ~」 「仕事する時だけ付けるとかして、なるべく外していこか」 「はい!・・・・あ、それで、この動きはしたらダメとかいうのはもう無いですか?」 「うーん・・・・・・特に無いよ。骨はちゃんと付いてきてるから、こういうの(体を左右に捻る)も大丈夫やし。あ、バット振ったりはなぁ・・・」 「振れないんですか(´∀`;)」 「ェ、振るの!?」 「いえ、振らないです」 「あれは普通に捻るっていうのとはまた違うからなぁ・・・」 「じゃあ日常生活においての運動・・・前屈とかのストレッチはしても良いってことですか?」 「それは大丈夫」 「はい」 よし!これから少しずつ筋力戻さねば!!これでも背筋だけは凄かったのですよ私。 「で、こっちのCTやねんけどなー。ココ!ちょっと左・・・ん?右左・・・右やな、隙間が開いてるんやけど」 「え!?隙間ですか?」 「こっちに行くと隙間が無いから、ちょっとだけ付いてないところがあるみたいやな。まぁこれも次第についてくるわ」 「はぁ・・・」 わざわざ模型を棚から出して再度切ったところと穴になってるところの説明をしてくれましたが、やっぱりレントゲンだけじゃあわからないものですね。 CTのスライスだからこそわかるというか・・・撮るのは嫌だけど、得られる情報は大きいのですな。 おぉ!そうだ!!あれを聞いておこう!! 「外した骨なんですけどね、初めは取って、金属でピッピって留めるって言ってたじゃないですか、実際はどうやって付いてるんですか?」 「(笑)糸」 「糸ぉ!?」 なんでそこで笑うんですのん?(?△?) 確かに今思うと笑えなくも無いですが、聞いた直後は私は笑いより驚きが先行しましたね。 「そう。普通の糸で括り付けてあるねん」 「括りつけ!?」 「そう」 「普通のって・・・普通の糸ですか?」 もちろん、素人の私が思い浮かべたのは刺繍糸のようなものです。 んなわけないとは思いつつ・・・つい。 「普通の糸って・・・・溶ける糸じゃないで。溶ける糸は3週間程で脆くなるから。そんなんじゃなくて普通の糸でグッと括ってある」 刺繍糸ではないのは悟りました。 もちろん医療用の縫合糸なんでしょう。想像はできないですが。 「糸ですか。それは、もうそのままで大丈夫・・・?」 「これは取らへんで?金属やったら取らなアカンけど・・・まぁ開いてもよく分からんけどな」 「はぁ・・・・糸かぁ」 予想外に予想外でビックリです。 MRIを撮るのに注意がないから金属でないことは分かりましたけど、てっきり医療用の接着剤・・・それこそ硬膜を閉じたフィブリン製剤糊とかかと思ってたので。 そうかぁ、糸が巻きついとるのかぁ・・・ あぁ!!忘れないうちにいっとかなければ!! 「内科に・・・行きました」 「あぁ!そう言えば言うてたなー」 ぐはぁ!やっぱり先生忘れてたーーー!!。゜(ノ□≦゜。) 「それで・・・CTを撮ったんですけどー・・・・異常は無いということで・・・」 「良かったやん。えーっと、どこやったっけ?痛いって言うてたなー」 「(をいをい;)骨盤・・・」 「あー・・・たぶん筋力が落ちてたところに急激に動いたからやと思うねんけどなー」 「!?」 絶対違う!断じて違う!! 先生、術前術後がごっちゃになってるヨ・・・・ でも首をかしげた私を見てちょっとは間違いに気が付いたみたいで。。。 「いつからって言うてたっけ?大分前からやったな」 「かなり前です。中学生の時からなんで・・・」 「じゃあ違うなー。何から来るってわからん痛みっていうのもあるからなー。でも何も異常が無かったんなら良かったやん」 うー・・・軽い返答が悲しいわ先生。 「それは良かったんですけど、結局、原因不明のままだったんで・・・」 「原因が分からんものっていうのは多いねん・・・・な?世の中には原因がよく分からんままのものがたくさんあるねん」 急に声が重たくなった先生に諭すように言われてしまいました。 ここは診察室でしたよね?まるで教室みたいになってます! うわーずるい!!逃げたわね!!! ・・・・もう良いです。 このままゴネてても検査してくれなさそうだし、他科(婦人科)に回されるのもう嫌だもん。 「そうですよね・・・・もうちょっと様子見てみます」 そう言ったら、先生はしきりに頷いてらっしゃいましたとさ。・・・・・やっぱりちょっとずるーい;; 「そしたら、次は2ヵ月後!」 「っ・・・(通院まだ続くのかー!!)」 「えーと午前中の方が良かったっけ?午後やったっけ?」 「(そんな話したことないやん;;)どっちでも構いませんよ」 「えーっと、9時か11時」 「じゃあ11時で」 「11時と・・・次はレントゲンだけやからな」 「はい・・・(またレントゲン・・・)」 「その次はMRI撮ろう!ヘルニアのな」 「ヘルニアってね、手術まで行かなくて、注射での治療もあるんですよね?受けてる友達がいるんですけど・・・」 私がこう切り出したら、先生は“おっかない”と言わんばかりに首を左右に振りました。 「手術以外にもレーザー治療っていう保険外のがあるけど、あれは勧められへんねんな。 っていうのが、結果が“不確か”やから。やったから完治するとは言い切られへんねん。 誰でもできるような簡単な治療やし、保険外やから金額も40万50万60万とするし・・・」 話ズレてるー!!私、レーザーの話してないよーぅ!! しかし、突っ込むのはやめました。 これはこれで非常に興味がある話だったのです。 ナゼかと申しますと、うちの母が、そのレーザーで椎間板を焼いた人間だからデス!! こんな身近に実体験者が!!これは聞かないわけにはいかないでしょう。 「それ、母がやりました」 「え?レーザー?」 「はい。首のとこにプスッと・・・」 「40万50万払って?」 「はい・・・たった10分ぐらいで終わりましたけど」 「で、その後どうなん?」 「なんか、もともと肩関節が痛かったとかで、ココ(頚椎、胸鎖乳突筋辺り)は楽になったらしいんですけど、こっち(肩関節、上腕骨辺り)の痛いのが気になるようになったって言ってました」 「あー・・・」 やっぱりなーって感じで、再度首を左右に振られちゃいました。 先生が言う“不確か”というのは、このことなんでしょう。 一つを特定したところで確実にその痛みが治るとは限らない。そんな大金を叩いても・・・ 確かに、スッキリしない話です。後々考えれば。 でも、私はあの時の母が、このレーザー治療に藁をも掴む思いで賭けていたのを知っています。 少しでも楽になるのなら・・・・と。 たった10分程度の処置でしたが、その10分に今後の自分を賭けていたのです。 ま、ここで先生にそれをわかってもらってもどーしようもないので言ってませんけどね。 「言ってくれたら止めれたのに・・・」 「(あらビックリ!!そんなこと言ってくれるとは!)いや、でも去年の話ですよ!?」 「あ、そうなんかー」 そうです。 母がレーザーを受けたのは昨年の11月のこと。 私が先生にかかるよりも前だったのですねー。 ま、先生のご好意はしっかり母に伝えましたよ。彼女、ケラケラと笑ってましたがねww さてと・・・ 今回、めちゃくちゃ長く、覚えてる限り書いてみましたけど、どうですか? 私が何を書かんとしているかが分かったらスゴイです。 それにしても、この闘病は、割と長期戦だったのですね。 慢性病じゃないからいつまでも続くわけではないですが、思ってたより時間がかかると・・・ たぶん、急いているのは私だけでしょうけど。 病院に行く度に季節の変化を感じてしまうのが奇妙なものです。 次は残暑厳しい初秋なのですね。早いな~一年って。。。 PR
Powered by 忍者ブログ
Design by まめの
Copyright © [ れもんクリーム ] All Rights Reserved. http://lemoncream.blog.shinobi.jp/ |
∴ calendar
∴ old
∴ comment
[03/25 mebaru]
∴ trackback
∴ free area
∴ counter
∴ access data